動悸がする(バクバク・ドキドキする)

動悸がする(バクバク・
ドキドキする)と感じたら

動悸が止まらない・息苦しい方へ

何もしていない時や少し動いただけなのに、突然「バクバク」「ドキドキ」と胸が激しく脈打つような感覚(動悸)を感じたことはありませんか? それは、心臓に異常があるサインかもしれません。息苦しさを伴う場合は、特に注意が必要です。

動悸とは、胸の鼓動が急に「ドクン」「ドキッドキッ」と強く感じる状態を指します。動悸には脈拍が関わっており、動悸がある場合は脈拍が101回/分以上になっていることが多いです。脈拍は、左右の親指側手首(橈骨動脈)で触れることができるので、動悸を感じた際はご自身で脈拍回数を測ってみるとわかりやすいでしょう。

バクバク・ドキドキとした動悸を感じる、脈が速い、息苦しいといった症状がある場合は、心疾患の可能性も考えられます。
不安を感じたときは、早めに大阪市の鶴橋駅前よしかわ内科へご相談ください。

動悸に伴い、
このような症状がある場合は
早めの受診を

以下の症状がある場合は、心筋梗塞・血圧低下・心不全などが関わっている可能性があります。
早急な受診が必要です。

動悸・息苦しさに伴い、このような症状がある場合は早めの受診を
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • めまい
  • ふらつき
  • 意識低下
  • 失神
  • 胸痛
  • 息切れ
  • 頻脈
  • 呼吸困難

など

特に失神・胸痛・冷や汗を伴う場合は、心筋梗塞の可能性が高いので、すぐに救急車を呼んでください。

動悸の原因となる疾患

動悸を引き起こす疾患は、以下のことが挙げられます。

不整脈

不整脈は、脈が不規則・遅い・速いなど異常な脈を打ち、心臓の拍動リズムに異常が生じている状態です。

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心臓弁膜症

心臓弁膜症は、本来は血液の逆流を防ぐために血液の流れと同期して開閉している弁が、開かなくなったり、閉じなくなったりする疾患です。血液が逆流してしまうため動悸・息切れ・胸痛を引き起こします。

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心筋症

心筋症は、心臓の筋肉(心筋)が異常をきたし、心臓のポンプ機能が低下する病気です。心臓が血液を十分に送り出せなくなるため、動悸・息切れが主な症状として現れます。心筋症にはいくつかの種類があり、それぞれ原因や病態が異なります。

拡張型心筋症(DCM)

心筋が薄くなり、心臓が拡張して収縮力が低下するため、血液を十分に送り出せなくなります。進行すると心不全を引き起こし、息切れ・むくみ・疲労感が現れます。

肥大型心筋症(HCM)

心筋が異常に厚くなることで、心臓の血液の流れが妨げられ、動悸・胸の圧迫感・失神などの症状を引き起こします。

拘束型心筋症(RCM)

心筋が硬くなり心臓の拡張が制限されることで、血液が十分に流れなくなるため、息切れ・むくみなどの症状が現れます。

大動脈瘤

大動脈瘤は、大動脈の血管壁が弱くなり、こぶ状に膨らむ疾患です。一定以上の大きさになると破裂のリスクがあり、手術を検討する必要があります。破裂すると命にかかわる疾患です。無症状のことが多いですが、動脈瘤が大きくなると動悸・息切れ・胸や背中の痛みを引き起こすことがあります。

肺高血圧症

肺高血圧症は、心臓から肺へ血液を送る肺動脈の血液の流れが滞り、肺動脈の血圧が高くなる疾患です。
進行すると心臓に負担がかかり、息切れやだるさなどの症状を引き起こします。

動脈硬化

動脈硬化は、動脈壁の弾力性が失われた状態です。ダメージを受けやすくなるため動脈の内膜にコレステロールなどが沈着するほか、沈着した塊が剥がれた際は血管を詰まらせ、胸痛などを引き起こします。

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 動悸(バクバク・ドキドキ)を感じたときの対処法

動悸(バクバク・ドキドキ)が軽度の場合は、以下の対処によって軽減されることがあります。

  • 深呼吸を複数回行う
  • ストレッチやヨガで体をリラックスさせる
  • 食事や睡眠の改善に取り組む

など

しかし重い症状がある場合は、ただちに医療機関を受診して、適切な検査・治療を受けましょう。

動悸の検査内容

問診で状況をうかがってから、以下のような検査を行います。

  • 超音波検査
  • 心電図検査
  • 血液検査
  • 血圧測定
  • 甲状腺ホルモン測定
  • 血糖値測定
  • 貧血の評価

など

動悸に対する治療法と
日常生活でできる対策

薬物療法

薬物療法患者さんの病状に合わせて、以下の内服薬を用いて症状の改善や軽減をはかります。

  • 抗凝固薬
  • 抗不整脈薬
  • 利尿薬
  • 血管拡張薬
  • ビタミンB12
  • 鉄剤

など

生活習慣の改善

生活習慣の改善動悸の原因には、食事や精神的なストレスなどの生活習慣が密接に関わっています。
そのため以下のように、患者さんの生活状況に合わせた生活習慣の改善をはかることも欠かせません。

  • 禁煙、節酒
  • カフェイン摂取を控える
  • 就寝や起床時間を規則的に調節する
  • 運動習慣を作る
  • リラックスできる時間を作る

など