- いびきが大きい・夜中何度も起きると
お困りの方へ - 自分のいびきで夜中何度も起きる
原因は? - いびきと関連する病気
- いびきの効果的な改善策
- パートナーのいびきがうるさくて
眠れない時に試せる対策 - いびきでお困りでしたら当院へご相談を
いびきが大きい・夜中何度も
起きるとお困りの方へ

自分のいびきで夜中
何度も起きる原因は?
自分のいびきで起きてしまうという方もおられるでしょう。その場合は以下のような原因が考えられます。
いびきが大きい
いびきの音が大きすぎて自分の睡眠を妨げているケースです。いびきは、睡眠中に首や喉の筋肉が緩むことで気道が狭くなり、空気の流れが乱れて周囲の組織が振動することで発生します。
気道が極端に狭くなると、空気の流れがさらに乱れて大きな音が出るだけでなく、酸素不足を招くこともあります。体が酸素不足になると、自然と脳が覚醒して目が覚めてしまいます。
眠りが浅い、睡眠の質が低い
睡眠時無呼吸症候群や過度なアルコール摂取などにより、睡眠の質が低下している場合も自分のいびきで目が覚めてしまいます。睡眠時無呼吸症候群では、睡眠中に気道が完全に塞がって呼吸が一時的に止まる状態が繰り返し起こります。
これにより脳が慢性的な酸素不足に陥り、睡眠の質が著しく低下します。その結果、ちょっとした刺激でも目が覚めやすくなり、自分のいびきの音で起きてしまうこともあるのです。
自分のいびきで目が覚める?
女性に多い理由とは
一般的に女性は男性よりも自分のいびきに気づかないことが多く、家族やパートナーから指摘されて初めて知ることがあります。女性の場合、閉経前後から女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が減少します。
このホルモンの減少は舌を支える筋肉の減少や上気道の動きの鈍化につながりますので、年齢とともに女性のいびきをかく割合が増加する傾向があります。特に閉経前後の女性は、いびきや睡眠の質の変化に注意が必要です。
いびきと関連する病気
いびきは単なる音の問題ではなく、様々な健康上の問題と関連していることがあります。代表的なものをご紹介します。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に繰り返し呼吸が止まる状態で、多くの場合いびきを伴います。夜中に何度も目が覚めたり、大量の寝汗をかいたりするほか、以下のような症状が見られます。
- 起床時の頭痛
- 日中の強い眠気や疲労感
- 集中力の低下
- 居眠りの増加
など
脳梗塞
脳梗塞は動脈硬化や血栓によって脳の血管が詰まり、脳組織が壊死する病気です。脳梗塞の発症後、舌や喉の筋肉のコントロールが低下し、いびきが目立つようになることがあります。
- 突然のまひ、しびれ(体の片側のみ起こる)
- 言葉が出にくい、ろれつが回らない
- 視野の一部が見えない
- めまいや強い頭痛
- 意識の混濁
など
上記のような症状は脳梗塞によるものである可能性が高いので、直ちに救急車を呼んでください。
甲状腺機能低下症(橋本病)
甲状腺機能低下症は甲状腺ホルモンの産生・分泌が低下する病気で、代表的なものに橋本病があります。
甲状腺ホルモンの減少によって舌が肥大したり、気道の筋肉が緩んだりして、いびきが起こりやすくなります。そのほかにも以下のような症状が現れます。
- 脈拍の減少
- 食欲不振と体重増加
- 皮膚の乾燥、寒がり
- 全身のむくみ
- 眠気や記憶力の低下
- 動作がゆっくりになる
- 便秘
- 甲状腺の腫れ
- 月経不順(女性の場合)
など
特に女性は年齢とともに甲状腺ホルモンの分泌が低下しやすいため、注意が必要です。
いびきの効果的な改善策
いびきを改善するために自分でできることをいくつかご紹介します。ただし、いびき以外に無呼吸や強い日中の眠気、体の片側のしびれなど気になる症状がある場合は、早めに大阪市の鶴橋駅前よしかわ内科へお越しください。
痩せる
肥満は喉の周りに脂肪が蓄積し、気道を狭くしていびきの原因となります。バランスの良い食事と適切な運動習慣を取り入れ、健康的な体重を目指しましょう。
十分な休養、寝酒をしない
過度の疲労や就寝前のアルコール摂取は、舌や喉の筋肉をさらに弛緩させ、気道を狭くしていびきを悪化させます。十分な休息を取り、寝酒は控えるようにしましょう。
寝る姿勢を変える
仰向けで寝ると重力の影響で舌が喉の奥に沈み、気道が狭くなりやすくなります。横向きで寝ることで気道が確保しやすくなり、いびきが改善することがあります。
うつぶせ寝も効果的ですが、自力で体勢を変えられない乳幼児や高齢者は、医師に相談してから試してください。
舌と喉の筋肉を鍛える
舌や喉の筋肉も年齢とともに衰えます。舌を出して上下左右に動かす「舌出しトレーニング」などで、これらの筋肉を意識的に鍛えることでいびきの改善につながることがあります。
パートナーのいびきがうるさくて眠れない時に試せる対策
パートナーのいびきにお悩みの方へ、効果的なアプローチ方法をいくつかご紹介します。
直接伝える
パートナーにいびきの事実と、それによって自分が睡眠に支障をきたしていることを適切に伝えてみましょう。「うるさい」と責めるのではなく、健康面を心配している気持ちを伝えることが大切です。しかし、いびきをかいている本人は無自覚であることが多く、気に留めてもらえないこともあるでしょう。この場合、いびきの状態を録音できるアプリなどを使うと、客観的に状況を伝えやすくなります。
受診を促す
いびきが長期間続いていたり、大きく激しかったりする場合には、睡眠時無呼吸症候群などの病気も考えられます。いびきを放置することで心臓病や高血圧などの重大な健康問題につながる可能性があることを伝えて、医療機関への受診を勧めましょう。
寝室の環境を見直す
枕の高さ調整や、体勢を保ちやすいマットレスの選択など、寝具の見直しもいびき改善に役立ちます。高すぎる枕は喉を圧迫し、低すぎると頭が下がりすぎて、どちらもいびきの原因になります。横向きで寝られるよう背中にクッションを置いたり、体勢をサポートする枕を使用したりするのも効果的です。
肥満を改善する
肥満はいびきの主要な原因の1つです。首や舌の周りの脂肪が増えると気道が狭くなり、いびきが悪化します。また、肥満は睡眠時無呼吸症候群の発症リスクも高めます。バランスの取れた食事と適度な運動を取り入れた生活習慣の改善をパートナーと一緒に始めてみましょう。
寝酒をやめる
就寝前のアルコール摂取は避けるように促しましょう。確かにアルコールには入眠を促進する効果がありますが、睡眠の質を著しく低下させます。また、アルコールは舌や喉の筋肉をさらに弛緩させ、いびきを悪化させる原因となります。
禁煙を勧める
喫煙は鼻や喉の粘膜に炎症を起こし、腫れやむくみを引き起こします。これにより気道がさらに狭くなり、いびきが悪化します。
舌のトレーニングを勧める
舌の筋肉が衰えると睡眠中に舌が喉の奥に落ち込みやすくなり、いびきの原因になります。以下のような簡単な「舌出し運動」を毎日行うことで改善が期待できます。1分程度で終わるトレーニングなので、忙しい方でも続けやすいでしょう。
舌出し運動
- 舌を限界まで前に突き出す
- その状態を15秒間保持し、2回繰り返す
- 上記の動きをワンセットとして1日2回行う
いびき防止グッズを使う
ドラッグストアなどで売られている様々ないびき防止グッズも効果的です。鼻呼吸を促す「鼻呼吸テープ」や、鼻腔を広げる「鼻腔拡張テープ」などは比較的手頃な価格ですので、試しやすいでしょう。
鼻詰まりを治してもらう
アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎などによる鼻詰まりも、口呼吸を促していびきの原因になります。市販の鼻詰まり解消薬や前述のグッズで改善できることもありますが、鼻中隔湾曲症などの構造的な問題がある場合は医療機関での治療が必要です。
様々な方法を試しても効果がない場合は、より専門的な診断と治療が必要かもしれません。
いびきでお困りでしたら
当院へご相談を
誰でも疲れている時などには程度の差こそあれいびきをかくことがあります。しかし、前述の通り睡眠時無呼吸症候群や脳梗塞、甲状腺機能低下症などの病気が原因のいびきもあります。
当院では、いびきに対する必要な検査や治療、専門医療機関へのご紹介などを行っています。いびきが大きくて悩んでいる方、パートナーから指摘されている方、いびきに加えて日中の強い眠気や頭痛などの症状がある方は、早めに当院へご相談ください。