予防接種について
予防接種とは、弱毒化または不活化された病原体を体内に投与することで免疫系に「記憶」させる方法で、感染症から身を守るための効果的な方法の1つです。
感染症とは
感染症とは、細菌やウイルスなどの病原体が体内に侵入し、増殖することで引き起こされる病気です。これらの病原体は空気中の飛沫、食べ物や水、接触などを通じて人から人へと伝播し、時に重篤な症状や合併症を引き起こすことがあります。
「ウイルス」と「細菌」の違いとは?
ウイルス | 細菌 | |
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宿主細胞に侵入し、その機能を利用して増殖 | 増殖の仕方 | 自己複製が可能で、適切な環境があれば独自に増殖 |
非常に小さい(20〜100nm) | 大きさ | ウイルスより大きい(1〜5μm) |
核酸(DNAまたはRNA)とタンパク質の殻のみ | 構造 | 細胞構造を持ち、細胞壁や細胞膜などがある |
効果なし | 抗生物質の効果 | 効果あり(多くの場合) |
当院の取り扱い予防接種
大阪市の鶴橋駅前よしかわ内科では、患者さんの年齢や健康状態、生活環境に応じて様々な予防接種を提供しています。特に以下の3種類のワクチンは、多くの方に推奨される重要なものです。
当院の予防接種は一部予約制です。お電話または当院まで直接お問い合わせください。
インフルエンザワクチン
インフルエンザは毎年冬季に流行するウイルス感染症で、高熱や全身倦怠感などの症状を引き起こします。特に高齢者や基礎疾患をお持ちの方は、重症化リスクが高くなります。
肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌は肺炎や髄膜炎、敗血症などの重篤な感染症を引き起こす細菌です。特に65歳以上の高齢者や慢性疾患をお持ちの方は、肺炎球菌による感染症のリスクが高まります。
帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化によって起こる疾患で、強い痛みを伴う発疹が特徴です。特に50歳以上の方は発症リスクが高まり、帯状疱疹後神経痛という長期間続く痛みを残すこともあります。
インフルエンザワクチン

費用 | 只今準備中です。 0,000円 |
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※下記の方を対象としています
- 接種当日に65歳以上の市民の方
- 接種当日に60歳~64歳のうち心臓・腎臓または呼吸器の機能により、身のまわりの生活が極度に制限される程度の障がいのある方、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫の機能により、日常生活がほとんど不可能な程度の障がいのある市民の方
インフルエンザワクチン
について
インフルエンザワクチンは、季節性インフルエンザの予防に効果的な手段です。インフルエンザウイルスは毎年その性質を変えるため、ワクチンも年ごとに更新されて流行株に対応しています。
特にご高齢の方や小さなお子さん、慢性疾患をお持ちの方など、重症化リスクの高い方に対して積極的な接種が推奨されています。
インフルエンザ予防接種、
いつ受けるのがベスト?
日本ではインフルエンザの流行は12月から3月頃にピークを迎えるため、10月から11月中旬までに接種することが推奨されています。この時期に接種することで、流行期に入る前に十分な免疫を獲得することができます。
肺炎球菌ワクチン
費用 | 只今準備中です。 0,000円 |
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※下記の方を対象としています
- 65歳の市民で高齢者用肺炎球菌予防接種を希望する方
- 60歳以上65歳未満であってうち心臓・腎臓または呼吸器の機能により、身の回りの生活が極度に制限される程度の障がいのある方、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫の機能により、日常生活がほとんど不可能な程度の障がいのある方
肺炎球菌ワクチンについて
肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌という細菌による感染症を予防するためのワクチンです。肺炎球菌は肺炎のほか、様々な重篤な疾患を引き起こす可能性があります。
肺気腫や糖尿病、腎不全や肝疾患の患者さんをはじめ、重症化リスクの高い方々を肺炎球菌感染症から守るために重要な役割を果たしています。
肺炎予防のためにワクチンが必要な方とは?
65歳以上のご高齢の方は年齢とともに免疫機能が低下するため、肺炎球菌感染症のリスクが高まります。
慢性疾患をお持ちの方、特に心臓病や肺疾患(COPD、気管支喘息など)、糖尿病、肝臓病、腎臓病などの基礎疾患がある方は、肺炎球菌感染症に罹患した場合の重症化リスクが高いため、年齢に関わらず接種をおすすめします。
また、喫煙者の方も肺炎球菌感染症のリスクが高いとされており、禁煙とともにワクチン接種をご検討いただくことをおすすめします。
帯状疱疹ワクチン
費用 | 4,500円 (組み換えワクチンの場合は11,000円) |
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※令和7年度の定期接種対象者の年齢と生年月日は下記のとおりです
- 令和7年度中に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳以上になる市民の方(100歳以上の方については、令和7年度に限り全員を対象とします)
帯状疱疹ワクチンについて
帯状疱疹は、水痘と同じウイルスである水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる疾患です。子供の頃に水痘に感染した後、年齢や疲労、ストレスや免疫力の低下などをきっかけに再活性化して帯状疱疹を発症します。
帯状疱疹は特徴的な帯状の発疹と強い神経痛を伴い、時に長期間続く帯状疱疹後神経痛を引き起こすことがあります。帯状疱疹は年齢とともに発症リスクが高まるため、ご高齢の患者さんは予防接種の検討をおすすめします。
効果
帯状疱疹ワクチンは、帯状疱疹の発症予防と症状の軽減に有効です。特に重要なのは、帯状疱疹後神経痛の発症リスクを低減することです。帯状疱疹後神経痛は帯状疱疹の深刻な合併症であり、数ヶ月から場合によっては数年にわたって続く激しい痛みを引き起こすことがあります。
副作用
帯状疱疹ワクチンは一般的に安全性が高いとされていますが、他のワクチンと同様に副反応が生じる可能性があります。
主な副反応としては接種部位の軽度の痛みや発赤、腫れなどです。まれに軽度の発熱やだるさが生じることもありますが、通常は数日以内に自然に回復します。